建設業界でよく見る募集職種『施工管理』はとてもきつい仕事です!

こんばんは。

本日は施工管理という仕事についてお話したいと思います。

わたくしの勤務先は建設業界に属しております。

わたくし自身、今の会社に転職する前は「施工管理」という職種でしたが現在は「設計」をしております。

そこで今回は

・施工管理ってどんな仕事?

・業務量や残業は?

・休みはしっかり取れるの?

そんな疑問にお答えします。

この記事を読むことで、施工管理という仕事の実態について知ることができます。

就職や転職活動で施工管理という仕事について興味を抱いている人がいましたら是非ご参考いただけたらと思います。

\ 建築・建設業界専門への転職 /

目次

そもそも施工管理という職種とは

建設業界は、大きく分けて①建築工事(ゼネコン業者)、②電気設備工事(サブコン業者)、③機械設備(空調・衛生)工事(サブコン業者)とざっくり分けるとことができます。

建築業者(ゼネコン)は元請業者でもあるので建設現場ピラミッドの頂点になるのですが、上記①~③の各業者の下にも様々な業者が下請けとして入り込んでいる世界です。

そしてこれら工事を進めていくうえで、必ず施工管理という職務を担う行う人がいます。

施工管理という仕事は、現場作業員(業界では職人と言う)への指示などを行う現場監督に例えられたりしますが、厳密には違います。

どちらかというと指揮命令系統としては現場監督より上の立場になるかと思います。

しかし現場の規模や工事内容によっては現場監督も兼ねることも多いです。

その他、原価管理(予算管理)、工程管理、安全管理、品質管理、仕様打合せ、材料手配、承認図作成、施工図作成などなど業務量は非常に多岐に及びます。

ブラックな職種「施工管理」の辛さ

朝が早くて慢性的な睡眠不足

建設現場は、必ず朝礼があります。

だいたい8:00からが多いです。

ただ、現場によってはもっと早かったり、施工管理職の人は新規入場者教育の準備等でもっと早く出勤しなければならない場合もよくあります。

自宅と現場が遠い場合は、とっても辛いです。

残業が多く夜が遅い

職人(現場作業員)は、だいたい17:00で作業終了です。

施工管理職の人はむしろ、職人が帰ったあとが始業といっても過言ではありません。

前述の通り、施工図の作成、打合せの準備(夜に打合せがあったりもします)、材料・機器の手配、各種資料作成などです。

昼間は昼間で打合せ(定例会議、分科会ほか打合せがとても多い)や、協力業者への指示、現場巡回などの仕事こなしているので、17:00以降の仕事は疲れもあり非常にきつく、効率も悪くなりがちです。

しかも前述の通り朝も早い・・・(泣

休みが少ない

わたくしも、新入社員のころショックを受けたのを覚えてます。

建設現場の休みは日曜日だけです。

土曜日はもちろん、月~金曜日にある国民の祝日等も建設現場は稼働日です。

工期の厳しい現場や竣工が近いと日曜日も稼働します。

最近は働き方改革うんぬんの影響で土曜も休みと聞きますが、実際はどうなんでしょうね・・・

建設工事は、何も新築工事に限ったことではありません。

改修工事においては、お盆年末年始ゴールデンウィークなどの長期休みは絶好の工事期間として利用されます。

現場の規模や工事種別、自分の所属会社の体制にもよりますが、施工管理職の人は複数の現場を掛け持ちしたりするのもよくある話です。

さすがに最近は分かりませんが、新築現場と改修現場を担当させられた場合は休みなんて無くなります。

もちろん勤務先としては土、日、祝日、お盆、年末年始、GWなどは休日となっています。

会社のホームページ就業規則にもそうなってます。

就活生にはもっとこの辺の建前と現実をしっかり説明すべきと思ってしまいます。

まぁ、そんなことしたら今の若者は来ませんね・・・

学生さんや業界以外の人は、普段建設現場なんて意識してないと思いますが、近くに建設現場があれば見てみてください。

土曜日(ときには日曜日も)や国民の祝日もがっつり工事してますから。

安全・衛生面などの環境が悪い

建設現場というのはご存じの通りしょっちゅう死亡事故が発生する大変危険な場所です。

自分自身が作業員という立場でなくても、上から物が落ちてきたり、開口部に落ちたり、仮設足場から落ちたり、転倒したり(基本的に足場が悪い)、充電部に触れ感電したり、ケガはもちろん時には死亡してしまうリスクもあります。

さらに建設現場というのは、ホコリ、各種塗料、各種吹き付け材、タバコの煙(喫煙率高い)、仮設便所などなど衛生的にも決して良いとは言えません。

マスクをしないと口の中は常に砂っぽい感じがあり、身体があまり強くない人は頻繁に風邪を引きます。

治安が悪い

建設現場の職人(作業員)の世界はいわゆる元ヤ○キーの人、現役ヤ○キーの人が多いです。

現場では稀にケンカが勃発することもあります。

昔、スーパーゼネコンの社員(施工管理)が土工職人に安全面で注意したら逆ギレされてるところを見たことがあります。

パワハラが横行している

これは、同じ社内での上司と部下、先輩と後輩という間柄ではなく、会社間でのパワハラです。

今の時代さすがに減ってきている気がします。

ただ、もともと古い体質や風習が根強く残っている業界なのでたまに見ますし、わたくし自身今でもたまに受けます。

建設業界は下請け構造で、いわゆるピラミッド構造です。

例えば、

ゼネコン業者 下請けであるサブコン業者またはメーカーに対して

サブコン業者 下請けである業者またはメーカーに対して

などなど発注者(客)という立場を利用した下請いじめ的な交渉・言動ですね。

精神的プレッシャーが大きい

例えば新築工事なんかは、竣工日が決まっています。

基本、余程のことがない限りこの竣工日は変わりません。

発注者(施主)側も当然そのつもりですし、グランドオープン日やテナント入居日もすべて決定されています。

また、改修工事ではもし失敗して停電なんかを起こして「サーバーを止めてしまった」、「工場生産ラインを止めてしまった」なんてことになったら賠償問題です。

ただでさえ残業多い、休み少ない、パワハラ横行っていう環境に追い打ちをかけてこの精神的プレッシャーがのしかかります。

きつい職種「施工管理」の魅力とは

就職難易度はそれほど高くない

スーパーゼネコンのような超大手建設会社であっても「施工管理」についてはさほど高学歴を求められない傾向にあると思います。

新卒の場合は最低限 大卒(理系)であることは必要ですが、決して一流大学である必要はないというイメージです。

とにかく大手企業に絶対入りたいという人は、施工管理というのは選択肢としてはありかもしれません。

この辺りは文系にはあまりない理系の良いところだと思います。

転職に困ることはない

特に1級施工管理技士(建築、土木、電気、管)の資格を持っていればまず困ることはないでしょう。

例えばある条件以上の大きな工事になるとその現場には必ず専門技術者を配置しなければならないと法律で決まっているからです。

その専門技術者になれる条件の中に1級施工管理技士の資格が必要だったりします。

なので工事請負会社にとっては、社員に有資格者がいないと大きな工事は受注できなくなってしまうためより多くの有資格者がほしいのです。

仮に資格がなくても若いとか経験があるならば、入社してからでも資格は取れますしこの業界は慢性的な人手不足なので転職もしやすいと思います。

転職先の幅が広く流動的

前述の通り資格や経験があれば、現在は中小零細企業の施工管理をやっていたとしても転職で大手のゼネコンやサブコンにも転職することは十分可能な職種です。

また現在は職人をやっている人でも企業に入って施工管理をやりたいというのでれば、それほど難易度は高くなくむしろアピールになるかと思います。

さらに建設現場というところはありとあらゆる業界の人たちと係わります。

施工管理をしている人は施主不動産会社設計事務所はもちろん、行政機関各種メーカー(設備・材料)同業他社協力業者などなど様々な業界の人たちと折衝したり取引があったりします。

したがって転職に関しては過去現場で知り合った方からエージェント会社経由で連絡があったり、直接声をかけていただいたりすることが比較的多い業界です。(わたくしも何度か経験あります)

自分で活動する場合は、王道としてリクナビネクストやリクルートエージェントなど“老舗で登録企業件数が多い転職サイト”に登録しおけば、たくさんのオファーや面談希望が来るだけでなく、こちらの選択肢も多いのでアプローチしやすいです。

参考までにわたくし含め、施工管理をしていたかつての同僚や知り合いたちの転職先一例を紹介します。

✅不動産会社(施工部門)

✅不動産会社(施設管理部門)←わたくし経験済み

✅設計事務所

✅エネルギー供給会社(ガス、電力)

✅市役所(施設管理部門)

✅市役所(建設部門)

✅ビル管理会社

✅設備メーカー(施工部門)←わたくし経験済み

✅設備メーカー(設計部門)

✅設備メーカー系エンジニアリング会社(施工部門)

✅設備メーカー系エンジニアリング会社(設計部門)←わたくし経験済み 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

よく、きつい業界・仕事としてあげられる例として

・介護業界

・SE・プログラマー

・宅配業界

などがあげられますが、施工管理をあまり見ないのが不思議でなりません(上記3つに比べたらマイナー職種だからか・・・)。

もちろんこの仕事に情熱をもって一生懸命取り組んでいる人がいるのも事実です。

根っから建築モノづくりが好きで軍師のように人を動かすことが好きな人にとってはめちゃくちゃハマるようです・・・

それでは

「今日も安全作業でがんばろう!」

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